本記事から3本にわたり、我々が使用しているキャンプギアについて説明します。
家族連れではどうしても荷物がかさばりがちですが、子どもがいてもコンパクトなキャンプを志向したいという方は参考にしていただければ幸いです。
1本目となる本記事はまず、収納についてご紹介します。
テント及び寝袋、焚火・調理関連については、以下の別記事をご覧ください。
ギア選びにおけるコンセプト
我々のギア選びにおけるコンセプトは、「軽くて小さいもの」を「必要最小限」です。理由は、以下の通りです。
- 収納や車の積載スペースが限られている。
- 登山のテント泊用と兼用したい。
- 準備・撤収の時間を短くしたい。
以上を重視してキャンプギアを揃えた結果、我が家のキャンプギア一式は50Lのハードコンテナ2個、95リットルのバッグ1つにすべて収まるようになりました。車に積載する際は、ハードコンテナ1個と95リットルのバッグをトランクに、もう1つのハードコンテナを助手席に乗せています。我が家の車はコンパクトカーサイズであり、これが収納の限界でした。
それでは、実際に購入したギアについて、以下に紹介していきます。
無印:ポリプロピレン頑丈収納ボックス 大 50L
キャンパー御用達の収納ボックスです。サイズは約幅60×奥行39×高さ37cm。
一般的に「ハードコンテナ」と呼ばれるこの製品、有名なものとしてRISUやトラスコの「トランクカーゴ」、DODの「ヨクミルヤーツ」がありますが、実は全て同じ形をしています(製造元が同じなのでしょうか?)。よって、DODが出している拡張パーツなどが全て使えるのが嬉しいですね。
我々はこのハードコンテナを2つ使用し、1つをテントやタープ、ポール、チェア、ハンマーなどサイト空間に関わるもの、もう1つは調理に関わるものと大まかに分けて収納しています。
我々はこのハードコンテナに、以下のアイテムを組み合わせて収納しています。なお、同型のハードコンテナであればこれらは全て使用可能だと思います。
無印:やわらかポリエチレンケース・大 ×2
ハードコンテナ内部の仕分けにつかっています。フタを併用すれば、さらに上にもモノを置くことができます。
無印:ポリエチレンシート・ミニトートバッグ
同じくハードコンテナ内部の仕分けにつかっています。上記の「やわらかポリエチレンケース・大」と一緒に入れればシンデレラフィット。
無印:ポリプロピレンファイルボックス用・ポケット
約幅90×奥行40×高さ100mm。ハードコンテナの蓋を裏返してテーブルとして使用する際、ひっかけることができるので大変便利です。食器やナイフ、調味料などを入れるのに便利です。使い終わったら、取り外してそのまま収納します。
DOD:ノセルヤーツL
同じくDODの「ヨクミルヤーツL」の底面を汚れから保護するための拡張パーツです。「ヨクミルヤーツL」と同型の「無印:ポリプロピレン頑丈収納ボックス 大 50L」にも対応します。ハードコンテナの底が汚れると、車に収納する際に拭う手間が生じるので、なるべく汚さないようにすると楽です。
特注:「ポリプロピレン頑丈収納ボックス・大」用天板
ハードコンテナの蓋を裏返してテーブルとして使用するため、クラフト作品の通販サイト「Creema」を通じて天板を購入しました。3分割の板を敷き詰めるだけで、蓋がテーブルになります。使用後はたたんでボックス内にしまうだけです。DIYが得意な人は、自分で作ることもできるかと思います。
revir of river:フィールドラック 3個セット
ハードコンテナを汚さずに置くためのラックです。ハードコンテナだけでなく、カメラやリュックなど、地面に置きたくないものをなんでも置けるので重宝しています。
同じようなフィールドラックは各メーカーから出ていると思いますが、こちらを購入したのは耐荷重約30kgの丈夫さと、別途1000円が必要になりますが3個セットを収納できるバッグがついていたためです。脚を固定するのに力がいるので、指を挟まないよう気をつけてください。
オスプレー:トランスポーター95
95リットルの大容量ダッフルバッグです。登山用バックパックの老舗メーカーであるオスプレーの商品であり、耐水性と耐摩耗性に優れています。ジッパーも丈夫です。ダッフルバッグとして肩に担ぐほか、内蔵されているショルダーハーネスを出すことで背負うこともできます。
95リットルという大容量のため、3人分のダウンシュラフに着替え、テントマット、エアマット、風呂道具などが全て入ります。フロントパネルが大きく開くため、テントマットなど大きなものを入れられるので便利です。
このトランスポーター95は、スキーブーツが3足収納できるため冬季も重宝します。一回り小さいトランスポーター65は、何かと荷物がかさばりがちな子連れの旅行や海水浴などでも大活躍です。耐水性があるので雨や雪から中の荷物を守ります。我が家もとりあえず車でどこか行く際はトランスポーター65を持っていきます。
使わない際は付属の収納バッグに入れることでコンパクトになります。ジッパーに鍵を付けるための穴があったり、手持ちのためのハンドルがあったりと、何かと便利な機能がついています。車のルーフキャリアに入れる際、ラッシングベルトを通して固定するためのホールが備えられているなど、抜かりはありません。
そして、とにかく丈夫です。クライミングギアやロープを入れれば、ロッククライミングのシーンでも大活躍するでしょう。
快適さと軽量性はトレードオフ
以上紹介したように、我々のキャンプにおける収納は50Lのハードコンテナ2個、95リットルのバッグ1つが全てです。キャンプにおけるギアはこれらの中にすべて収納できるようになっています。
こキャンプギアをこれだけコンパクトに収めることにより、下記のメリットが生まれます。
- 家に収納する際もそれほど場所を取らない。
- コンパクトカーサイズでも積載が可能。
- 家から車への移動が1度で済む。
- キャンプ場での設営・撤収が容易。
- 車を横づけできないキャンプ場でも、荷物の移動が容易
次回以降の記事では、この収納に入れる具体的なギア、テント・寝袋と焚火・調理関連ギアについて、2記事に分けて紹介します。