#3キャンプ: 本栖湖 SUMIKA CAMP FIELD 2歳9ヵ月

子連れキャンプ

3回目となるキャンプは、本栖湖にほど近い「SUMIKA CAMP FIELD」に来ました。

我々はいつも、なるべく静かな環境でキャンプを楽しみたいと考えて区画サイトを予約することが多いのですが、ここのキャンプ場は区画サイトとフリーサイトが入り混じるという配置を取っていることが現地についてから判明したため、少し想像とは異なるキャンプとなりました。

キャンプ場の雰囲気を事前に把握することの難しさを改めて痛感させられました。

なお、今回のキャンプで使用したギアなどについては、下記記事をご覧ください。

キャンプ場データ

No.3 本栖湖 SUMIKA CAMP FIELD
エリア:山梨県南都留郡富士河口湖町
管理体制:〇(管理人常駐)
プライベート感:△(フリーサイトのど真ん中に区画サイトが配置されており、区画サイトを予約してもプライバシーが確保されるとは限らない)
ごみ捨て:〇(有料で処分可)
入浴施設:なし(「富士眺望の湯 ゆらり」まで車で約20分)
買物スポット:「マックスバリュ富士河口湖店」まで車で約24分
雰囲気:△(一部酔客あり。サッカーグラウンドが隣接しているため、日中は騒がしいことも)
トイレ水洗トイレあり。
その他:温水シャワーあり、花火可能(管理棟前)、直火不可

公式サイトより転載

本栖湖へ

今回は富士界隈のキャンプ場に行ってみようということで、「本栖湖SUMIKA CAMP FIELD」へ。中央道富士吉田線の河口湖ICを出て、国道139号線を西に進みます。道中にある「マックスバリュ富士河口湖店」が最後の買い出しスポットです。ここを過ぎると、買い物ができる場所は道の駅やデイリーヤマザキだけになってしまいます。

さらに車を走らせること約30分、「本栖湖SUMIKA CAMP FIELD」に到着しました。このキャンプ場のチェックインは、管理人さんに指示に従って車内でLINE登録するという形で実施されます。チェックアウトもLINE上で行うことができるので便利ですね。

今回予約したサイトは「【FD】林間デッキサイト150㎡」で、幼児含む3人で7500円でした。車を乗り入れることはできないので、リアカーを借りて荷物をデッキへと運搬します。林内は木の根や石などの多い不整地なので、取り回しは慎重に。

移動らくちん
ウッドデッキ上にテントを展張

まかいの牧場へ

このキャンプ場は本栖湖に徒歩で行けるので、本栖湖での水上アクティビティを楽しむ人にとって最適だと思います。しかし我々は、まだ小さいジュニアがそのようなアクティビティに参加することができないため、車で20分ほどの「まかいの牧場」へと向かいました。

まかいの牧場は、レジャー型の体験型牧場で、ヒツジやヤギとの触れ合い、乗馬体験などの企画やアスレチックが楽しめます。丘に沿って広がる施設で、一番高い場所には「ハイジのブランコ」があり、天気が良ければ富士山を臨みながら巨大ブランコに乗ることができます。

公式サイトより転載
アグレッシブなひつじ
にんじんどうぞ

四周を包囲される我が家のテント

まかいの牧場でひとしきり遊んだ後は、「本栖湖SUMIKA CAMP FIELD」に戻ります。

サイトに戻ると、そこには驚きの光景が…我が家のテントの四方が、テントで囲まれています。あれ、予約したのは区画サイトだったはず…このような場面は想定していませんでした。

どうやら、この「本栖湖SUMIKA CAMP FIELD」では、林内のフリーサイトの合間に区画サイトが配置されているようです。区画サイトは一応ロープで敷地が区切られていますが、その境界の外は全てフリーサイト。このため、今日のようにキャンプ場がフリーサイトに大勢の客を入れた場合は、他のテントに囲まれてしまうようです。これは予想外でしたが、確かによく地図を見ればそのような配置になっていますね。

赤丸部が我々のサイト。フリーサイトに囲まれている。

テントとロープ境界の距離は4mほどでしょうか。この距離だと、周囲の音や光の影響をもろに受けます。あまり望ましい状況ではないのですが、いまさらどうすることもできないので、所与の状況として受け止めて食事の準備にかかります。

伝家の宝刀を抜く管理人

簡単な食事の後は、就寝準備です。22時が本キャンプ場の消灯時刻なので、我々も21時半には焚火を消し、寝袋に入ります。

しかし、隣接するグループが消灯時間を30分過ぎても騒いでいます。キャンプ場ではよくある光景ですが、管理人はどう対応するでしょうか?見回りに来る様子はなさそうです。

誰かほかの客が苦情を入れたのでしょうか、23時ごろになり管理人が来て、グループに注意をしていました。「苦情が来ている。申し訳ないが静かにしてほしい。」しおらしくなって注意を聞き入れるグループ一同ですが、5分後にはまたワイワイと騒ぎ出しました。ジュニアと全く同様の行動パターンです。

さらに30分後、再び通報を受けたのか管理人が再訪しました。口調や態度は下手ながら、今回は伝家の宝刀を抜きました。「次に通報を受けた場合は、退去してもらいます。」さすがに面倒なことになりそうな気配を察したのか、このグループは以降静かになりました。

どのサービス業においても酔客の扱いというのは難しい課題ですね。ルール違反を黙認しているキャンプ場も多い中で、「本栖湖SUMIKA CAMP FIELD」の管理人はしっかりルールを徹底し、他の客の権利を守ろうとしたことは立派だと思います。ただ惜しむらくは、「客の通報を受けてから」動き出したのは少し遅きに失した感が否めません。

私は「抑止」について研究をしているのですが、すでに相手が起こした行動を撤回させる「強要」よりも、相手が何かしようとするのをとどまらせる「抑止」の方がハードルは低く成功しやすいです。今回の件で言えば、騒ぎ出した酔客を静かにさせるよりも、騒ぎ出す前に騒がないよう注意するほうが成功確率が高い、となります。今回は、私たちに隣接するグループのほか、3グループほどが注意を受けていたようでした。

もし22時消灯のルールをしっかりと徹底したいのであれば、予約時に念押しておく、あるいは消灯前に声をかけて回ると言った「抑止策」を取ることが望ましいと思います。実際、私が利用したキャンプ場では、ウェブサイトなどにおけるルール違反についての言及が多いキャンプ場の方が、そうでないキャンプ場よりもその運営について厳格であった傾向があります。行く前にキャンプ場の雰囲気を確かめることは難しいですが、こういった要素が一つのヒントになるかもしれませんね。

消火活動

「本栖湖SUMIKA CAMP FIELD」の良い点・悪い点

  • 本栖湖へのアクセスが良く、アクティビティを楽しむ人には便利
  • 炊事場は蛇口が多く、お湯が出る。しかも飲用可能
  • ゴミを出すことができる。
  • ルール違反を注意できる管理人がいる。
  • LINEによるチェックイン・チェックアウトが便利
  • トイレのある管理棟が、サイトによってはかなり遠い
  • フリーサイトの中に配置されている区画サイトは、プライバシーが保たれにくい。
  • 消灯などのルール徹底に対する呼びかけが不十分なため、ルール違反者を招きやすい。

あくまで私の視点からの利点・欠点です。利用を検討される場合は、ご自分のキャンプスタイルや現地で予定するアクティビティ、価格などと相談してご検討をお願いします。

今回の問題点はサイトの位置に起因するものが多かったですが、「本栖湖SUMIKA CAMP FIELD」にはきちんと独立したエリアに位置する区画サイトもあるようです。本栖湖への近さも含め、好みのサイトが予約できれば利用者にとってポテンシャルは高いキャンプ場だと思います。本栖湖での水上アクティビティも含めて、次回も利用してみたいと思いました。