#10子連れ登山: 高尾山 2歳10ヵ月 ”初高尾”

子連れ百名山

記念すぎ10回目となるジュニアとの山行には高尾山に行きました。

東京在住でありながら、家族3人そろって初めての高尾山です。

昼前という遅い時間に出発し、高尾山ビアマウントでお酒を飲んでから帰るという普段とは違う山行になりました。

登山といえば早朝初・早めの下山が基本ですが、ゆっくりとした時程でスケジュールを組むことができるのも高尾山の魅力ですね。

山行データ

No.9 高尾山(稲荷山ルート)
エリア:東京都八王子市
行動時間:5時間56分
歩行距離:約5.5km
標高差:401m
累積標高差:△585m・▽303m
コース定数12
ジュニア体重13.3kg
アクセス:京王線・高尾山口駅/八王子市営高尾山麓駐車場(普通乗用車専用80台、12時間まで1回のみ最大料金設定あり)
お得情報高尾山きっぷ(京王線・井の頭線各駅から高尾山口駅までの往復割引乗車券と、高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復または片道)がセット)
トイレ:高尾山口駅、ケーブルカー清滝駅、山頂にあり(稲荷山コース道中はトイレなし

遅い出発

この日は日曜日でしたが、一週間の疲れがたまって家族全員8時まで爆睡していました。

そこからふと思い立ち、天気が良いから高尾山でも行こうとなって、家を出たのは10時前でした。

昼前には高尾山口駅に着き、ケーブルカー清滝駅に向かいます。ケーブルカーに乗りたそうなジュニアを制しつつ、脇から延びる稲荷山ルートを目指して階段を登っていきます。

登り始めて10分ほどでお昼休憩。手ごろな岩の上に座って、持って来たパンや果物をみんなでパクつきます。

未舗装の登山道をどんどん進んでいくジュニア。「ぼく、りーだー。おとーさんとおかーさん、まってて」といって先に駆けていき、しばらくすると立ち止まって「いいよー!」と我々を呼んでくれます。接敵行進における前方警戒員を思い出させます。しばしば我々の視界から外れてしまうほど進んでしまうこともあるので、視界から外れないようこっそり前進しているのはジュニアには秘密です。

りーだーにまかせて!

途中で拾った大きな朴葉で顔を隠し、「おばけだぞ~」とすごんで見せるジュニア。今度は私に朴葉を手渡して「おばけやって」と言い、お化けに話しかけては笑っています。

段差も何のその

夕暮れの登頂

ジュニアは疲れて抱っこをせがむこともよくありましたが、よく歩いたと思います。しかしその分時間はかかり、稲荷山ルートは90分のコースタイムでしたが3倍はかかりました。道行く登山者に褒められたり、声をかけられたりして励まされつつ、ようやく16時ごろに山頂に到着しました。展望台から、富士山の裾野に沈む夕陽を3人で眺めます。ジュニアは「ふじさんだー」と言って、徐々に沈む夕日をずっと眺めていましたた。その横顔にはなにか無垢で厳かなものを感じてしまいます。もう行こうか、と問いかけてもジュニアは「まだ」と言ってずっと眺めていました。

たいよう、かくれたよ。

ビールを飲んでから下山

帰りは1号路をたどります。きれいな登山道を軽快に進み、ケーブルカーの高尾山駅に到着しました。この駅のそばには展望レストランがあり、そこではビュッフェ形式のビアガーデンが楽しめるのです。

2時間制で、3歳未満は無料です。提供される食事の種類は多く、我々は体を温めるため八王子産野菜のお鍋を注文し、〆のラーメンまで楽しみました。ジュニアはソーセージ、枝豆、トマト、ラーメン、ピザ、たっぷりの果物にケーキを食べ、ココアを飲んでご満悦。お酒の種類も多く、各種生ビールに加えて地元八王子の地酒などもいただけます。レストランから臨む八王子の夜景がきれいです。別のテーブルでどこかの会社の方が、飲み会をやっていました。スーツ姿のまま高尾山に来て飲み会なんて最高ですね。

お腹いっぱいになったのち、ケーブルカーで下山して電車で帰宅しました。ジュニアは、トンネルを潜る様子を興味深そうに眺めていました。疲れているはずですが、帰りの京王線では一睡もせず楽しそうに車掌さんの動作や外の景色に見入っていました。

下りも慎重に

楽しい高尾山

昼前から登り始めて、ビールを飲んでから下山というこれまでとは全く違う山行となったのが今回の高尾山でした。

常に人が多いイメージですが、今回歩いた稲荷山ルートは比較的空いているルートです。もし以下に該当するならば、高尾山への山行を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 午前中はゆっくりしてから登山を楽しみたい。
  • アクセスのよい場所で、本格的な登山道を歩いてみたい。
  • 帰りはビールを飲んで電車で帰れる山がいい。

今回は利用しませんでしたが、高尾山口駅には隣接する温泉施設もあるので、帰る前にそちらに寄るのもいいかもしれません。

登山者が多く、道が整備されており、道中にお店や施設もたくさんある高尾山。

子連れ登山に最適のお山の一つだと思いますので、ぜひ訪れてみて下さい。

*人の手が多く入っていても、高尾山は「山」なので、登山に伴う各種危険は伴います。1号路以外は舗装されておらず、他の山の一般的な登山道と変わりありません。適切な装備の選択、登山届の提出、家族への定時連絡など普段の山行と同様の準備をして登山に臨みましょう。