#3子連れ登山: 石割山 1歳11ヶ月 ”寒さからの撤退”

子連れ百名山

2歳を目前にして、ジュニアと3回目の登山に行きました。

しかも宝登山の翌日です。

宝登山が割りと楽しかったためか、どうしてもまた山に行きたくなってしまったんですね。

しかも、できれば富士山を近くから見せてあげたいという気持ちも働いて、はるばる山中湖畔にある石割山まで来てしまいました。

しかし、1月の石割山は幼児を連れて登る山としては甚だ不適当であることが判明しました…

その模様をお送りします。

山行データ

No.3 石割山
エリア:山梨県都留市
行動時間:約4時間
歩行距離:約6.3km?
累積標高差:△605m・▽649m?
コース定数:12~13?
ジュニア体重:12.5kg
アクセス:石割山神社駐車場(約30台)
お得情報:特になし
トイレ:登山口となる石割山神社駐車場にあり、コース上はなし

予定経路
Yamakei Online

寒さによる葛藤

石割山の登山口である「石割神社駐車場」まで車で行くことも可能ですが、この日我々は「山中湖交流プラザきらら」に車を停めて、そこからタクシーでいくことを選択しました。なぜなら、外気温がマイナス7℃ほどしかなく、当時スタッドレスタイヤを持っていなかった我々は路面凍結が怖かったためです。

急遽タクシー会社に電話をして来てもらい、石割神社駐車場まで運んでもらいました(1700円ほど)。結果として、路面は凍結していませんでした。公衆トイレで用を足し、いざ登山開始です。

神社の鳥居をくぐると、いきなり天まで続くような階段が現れます。なんど403段もあるそうです。ジュニアもはじめこそ面白がって登ろうとしていましたが、1歳児の短い足では何段も登れることはなく、必然的に担いで登ることに。腕力が鍛えられます。

階段を登った後もジュニアは落ち葉や木の根など色々なものに気を取られ中々進みません。みかんを食べたりして、のんびり進みます。

登山開始から2時間ほどして、石割山の山頂に到着しました。ヤマタイムでのコースタイムは60分でなので、ちょうど2倍の時間がかかってしまいました。これまでの傾向からみると、どうやら幼児連れの登山は約2倍のコースタイムになるようです。食事や休憩、お昼寝の時間も加わりますので、コースタイム倍率は2.5倍程度見ておいたほうが良いでしょう

ここでオムツ替えタイム。氷点下なので、ジュニアの体が冷えないよう全速力で交換します。パンパンのおむつは防臭袋に入れた上でさらにジップロックに密閉し、ザックの奥底にしまいます。

そのまま平尾山方向へ下っていきます。一部、ロープを使う急な坂道もありました。モンベルのポケッタブルベビーキャリアを出してジュニアを固定しつつ、両手で慎重にバランスを取りながら下っていきました。

そうこうしているうちにジュニアは抱っこされながら就寝してしまいました。大人は歩いているから温まるのですが、寝入ってしまったジュニアは体が冷えるのではないかと気になって仕方がありません。体は密着しているのでそう極端に冷えることはないとは思いますが、それにしても心配です。

撤退の判断、エスケープルートへ

やがて平尾山の山頂に到着しました。手袋をしていないとかじかむほど外気は寒く、まだ寝ているジュニアの体の冷えが心配です。昼食用に持ってきたパンをかじりますが、冷たくて元気が出ません…

パンをほそぼそと齧っているうちにジュニアが起きたので、レーズンの入ったパンを食べさせます。食べてはくれるのですが、ハード系のパンなのでゆっくりしか食べられず時間がかかり、その間に体が冷え切ってしまいます。とりあえずその場を離れ、抱っこしているジュニアに妻が後ろからパンを食べさせるというやり方で進むことにしました

ここで、登山中止の決断を下します。ジュニアに変わった様子はなかったのですが、体を動かせないジュニアをこれ以上氷点下の稜線上にいさせることが心配でたまらなくなってしまいました。あらかじめエスケープルートとして設定していた別荘地の道路を下って国道までおり、そこにタクシーを呼んで車を停めている駐車場まで運んでもらいました。この時が丁度正午ごろだったので、石割山登山は4時間ほどで切り上げとなりました。

ピンク線が予定ルートで、赤線が実際に辿った経路

反省点の多かった山行

今回は色々と反省の多い登山でした。主要な反省点としては、子どもの寒さ対策が不十分だったかと思います。朝の時点で山中湖一帯はマイナス7℃ほど、石割山(標高1412m)付近ではさらに数℃低かったかと思います。特に1歳11ヶ月のジュニアは、

  • 体力がないため、活動時間が短い(=抱っこで寝ている時間が多い)
  • 食べられるものが限られており、食べるのにも時間がかかる
  • オムツ替えの必要がある。
  • 体調の変化を言葉で伝えることが出来ないため、異変が生じても気付きづらい

以上の点から、大人より体を冷やすリスクが高いように思えます。

幸い、今回の山行ではジュニアに特段の変調はありませんでしたが、気象条件や行動内容によっては風邪を引く可能性などもあったかもしれません。手袋はずっとはめていたのでそれほど冷えてはいませんでしたが、スニーカーを履いていた足はかなり冷えていました。

今回の山行では計画や準備の不備が目立ちましたが、それでもエスケープルートを設定していたのは正解でした。エスケープルートが設定しづらいルートにおいても、「ここで引き返せば安全に戻れる」というポイントを計画段階で設けておくのは大切なことだと思います。エスケープルートや離脱点の設定がないと、「ゴールまでたどり着かなくてはどうにもならない」という状況に陥ってしまうため、リスクが高いと思います。もし子連れでのハイキング・登山を計画されている方は、エスケープルートや離脱点を考慮して立案されるのが良いかと思います

我々にとっては、反省点の多い山行でした。頬を真っ赤にしたジュニアは、この日の登山で何を感じたのでしょうか。ジュニアはまだ23ヶ月、覚えている可能性は少ないと思いますが、乾燥した空気、鋭い寒さや正面に見た富士山の迫力など、何かしらの印象を心に留めておいてくれればいいなあと思いました。